ゲーマーにとって引っ越し先でのネット環境は妥協できない非常に大切な部分です。
しかし、新居のネット回線には当たり外れが大きいのも事実です。
それでも極力失敗を減らすために家選びのときに気を付ける点を解説します。
※本記事はオンラインゲームをする方で賃貸に引っ越しを検討している方を対象としています。
自分が欲しい回線速度を把握しよう
まずは自分に必要な回線速度がどれくらいなのかを把握しましょう。
例えば、スマホゲームしかしないのに10ギガの回線を契約しても使いこなせずにお金の無駄になってしまいますよね。
回線速度で主に気にする数字は下り速度(ダウンロード速度)です。
Mbps:1秒あたりの通信データ量(bite). Mはメガ。

マンション備え付け回線は運ゲー!!
回線選びのときに真っ先にやり玉に挙がるのが「マンション備え付け回線」
マンション備え付けのネット回線は自分で契約する必要がなく、価格も格安(または無料) なので一見魅力的に映ります。
しかし、オンラインゲーマーにとって備え付け回線は “罠” であることが多いです。
備え付け回線のメリット
備え付け回線は、すでに部屋まで回線がひかれている場合が多いので、工事がすぐに終わります。
契約も簡単で、プロバイダー契約だけするパターンや、入居すぐに使えるパターンがあります。
普段のネット利用がSNSやYouTube、調べもの、仕事……という場合ならあまり問題はありません。
また、退去時の手続きも簡単です。
工事がないor簡素なので、回線の工事費用を取られるケースが少なく、結果として月々の料金が安くなる傾向にあります。
備え付け回線のデメリット
オンラインゲーマーにとって最大のデメリットは
回線速度が入居するまで分からないことです。
内見時には回線を試せないので、実際に入居して使うまで回線速度が分からないという
マジの運ゲーです。
ただ、運が良ければ低価格で快適な回線を手に入れることも可能で、先ほども紹介した画像はマンションに備え付けの回線の速度です。

備え付けでもこれくらいの回線にあたることもある
そして、回線速度が悪かった場合に個人で回線を契約できないことが多いのも大きなデメリットです。これは既に回線が建物内に入っているため、新しく回線を通すスペースがないことが理由です。
建物内部から回線が通せない場合は外から部屋に回線を通すことになるので、その工事ができるかどうかも物件次第です。
備え付け回線の物件でも、個人で回線を契約することができるのか、新規回線の工事をしてもよいのかを入居前にしっかり確認することが大切です。
下にメリット・デメリットをまとめました。
ネットで物件を調べるときの注意点
ネットで物件を調べるとき、光回線で絞り込むということができないことが多いです。
その場合、フリーワードの検索欄に「有線光」「光ファイバー」「光回線」などの文字を入れて絞り込むことになります。
そのときに気を付けたいのが
部屋まで光ファイバーが届いているのかどうか
有線光でも、テレビ回線や電話回線だと100Mbps、50Mbps以下の速度になってしまいます。
また、光ファイバーと記載されていても、光ファイバーが通っているのは建物までで、各部屋まではテレビ回線 (VDSL方式) というケースも珍しくありません。
入居してから公開しないようにネットで、内見でしっかり確認しましょう。
CATVやVDSLには気を付けよう

VDSL方式

光回線(光ファイバー)
光ファイバーで各部屋までつながっていれば、各々の回線は独立しているため、互いに干渉しません。
同じ建物内でどれだけ同時に人が使っても通信速度が遅くなることはありません。
内見のときに確認を!
室内まで光ファイバーが届いているかどうかはネットの情報だけではわからいことがあります。
そんなときは実際に物件を内見しに行ったときに室内設備を確認してみましょう。
室内まで光ファイバーが通ている場合は写真のように「光」と書かれた端子があります。
(写真の左下側にある下向きの端子が光ファイバー. 右側は電話線.)

一方で、VDSL方式の場合は写真のように電話線の端子しかありません。
(左側の端子が電話線端子. 右側はテレビ.)

引っ越しシーズンの2月~3月はだと、内見できずにそのまま決めるということもありますが、このような細かな設備の落とし穴があるので、極力内見はしたいところです。
回線を独自で引きたい場合は?
既に建物に回線が引かれている場合、新しく自分で回線を引くのが困難なことが多いです。
理想としては予め大家や管理会社に相談すれば、入居後のトラブルを減らすことができます。
管理会社と交渉すると基本的には新しく回線を引くことが了承されません。大家と直接交渉できる場合は融通が利く可能性があります。
建物の外から回線を引いてくる
建物内部に既存の回線が引かれてある場合は、外から(電柱から)回線を引いてこなければなりません。エアコンの通気口などを通して部屋に回線を引き込む工事を行いますので、工事前に必ず大家か管理会社に許諾をとりましょう。
エアコンなどの設備がなく、外と部屋を繋げる空間がなければ、壁に穴をあける可能性もあるためです。
また、エアコンの通気口や配線があっても回線を部屋に固定するために壁にビスを打つこともあります。
壁に穴をあけたり、ビスを打ったりするかどうかの判断は工事の下見のときにされますので、下見後にその情報をもって許諾をとりに行きましょう。
もし無断で工事した場合は、退去時にとんでもない額の原状回復費用を請求される恐れがあります。退去時に工事費用がかかるかどうかは回線契約会社に確認しましょう。
大家や管理会社に工事を断られる以外にも、外から回線を引き込めないケースがあります。
それは、部屋の位置が高層すぎる場合です。
屋外から回線を引き込むときは電柱から直接ひいてくるので、電柱よりも高い位置にある部屋には物理的に工事が難しくなります。
だいたい6階まで高さが限界です。
部屋選びのときには部屋が何階にあるかも要確認です!
まとめ
- 自分に必要な回線速度を把握しよう
- 備え付け回線の品質は運ゲー (入居するまで分からない)
- 光ファイバーが部屋まで通ってるか確認しよう
- 独自で回線を引いてもよいか確認しよう(できれば)
- 部屋が何階にあるか確認しよう
以上5点を把握すれば、ネット環境での失敗はかなり減らせると思います。
よいゲームライフを!

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