【eスポーツ×地方創生】福岡県のeスポーツの取り組み

eスポーツという単語が2018年ごろから徐々に日本に普及していき、今では各都道府県がそれぞれeスポーツに取り組んでいます。

中でも福岡県は行政と連携して活発に取り組んでいます。

福岡は古来より商業の街として発展してきました。地方都市として、祭りやコンサートを誘致するほか、福岡で開催されるスポーツ大会も数多く存在します。

そのような背景もあって福岡のeスポーツは盛んです。
福岡に本拠地を置く大手ゲーミングチーム「SENGOKU Gaming」は、福岡市内にある西日本最大級のeスポーツ施設「esports Challenger’s Park(通称「チャレパ」)を拠点としています。

esports Challenger’s Park

 

これらのチームや施設は九州電力をはじめとした地元企業など複数の協賛を得ています。

さらに、施設とプロゲーミングチームが連携することによって、eスポーツチームの活動がゲーミング施設の宣伝になるというビジネスモデルで、これまで収益を上げるのが難しかったゲーミングチームの運営において、継続的な事業に成功しています。

チャレパは試合や観戦ができるeスポーツ用の広い空間を利用して、ゲームのパブリックビューイング、セミナー、講演会など様々なイベントを開催しており、福岡のeスポーツシーンにおいて重要な役割を果たしていると言えるでしょう。

また、福岡市としてeスポーツに取り組んでおり、2019年には世界最大級の格闘ゲームイベント「EVO」の誘致に成功し、「EVO Japan」の開催に成功しました。

行政としてeスポーツ先進都市を推し進めているだけでなく、「福岡eスポーツ協会」は様々なセミナーや交流を行っています。個人、企業、行政が参画している組織で、組織内部での頻繁な交流やイベントの企画は福岡のeスポーツシーンを盛り上げる要因のひとつとなっています。

一方で、eスポーツによる経済効果は当初の予想を下回っているようです。
2019年に開催した「EVO Japan」は、その後の開催地は東京に移り、2022年の「福岡eスポーツフェスタ」も後継となるイベントの開催には至っていません。

eスポーツは競技間の隔たりが大きく、権利的な課題も多いため、イベントで継続的に収益を上げることが極めて難しくなっています。

隣国の韓国はeスポーツの普及に最も成功した国で、eスポーツ、特に「LoL」は若者を中心に多くの国民の関心することろとなっています。

そんな韓国と目と鼻の先に位置する福岡。アジアの玄関口としての好立地を活かすことができるのかが今後の福岡のeスポーツ市場を左右しそうです。

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