プロゲーマーはどれくらい稼いでいるのでしょうか?
野球はサッカーでは契約選手の年俸を公開していますが、プロゲーマーの契約内容に関しては全くの闇の中です。
今回はプロゲーマーのおおよその収入と収入源について考察します。
プロゲーマーのおおよその収入
一口にプロゲーマーといってもその収入には大きく開きがあります。
ゲームタイトルや所属しているチームによって大幅に変動し、大会の賞金などの不確定な収入源もあります。
プレイヤーが多い有名タイトル (LoLやValorantなど) の国内トッププロは月に100万円以上の報酬をもらっていると言われています。
また、eスポーツがよりメジャーは海外では月300万円以上の報酬だとされています。
また、長期的なリーグを開催していない格闘ゲームでは月収以外に大会での賞金のウエイトが大きくなります。ストリートファイター6では公式大会の優勝賞金が100万ドル (1億5,000万円) で、それ以外にも海外では賞金1,000万円レベルの大会が開かれています。
サウジアラビアはeスポーツ興行に力をいれており、高額賞金のワールドカップを開催しています
一方で、「選手活動の支援のみ行い、報酬はなし」という契約形態もあります。このような契約では、プロゲーマーといえど別の仕事をしながらの兼業という形になります。
プロゲーマーの収入は0~数千万と非常に幅があることがわかります。
さまざまな収入源
プロゲーマーの収入源は所属しているチームからの報酬だけではありません。
プロゲーマーの中には配信活動をしている人もたくさんいます。
配信での収入には個人差がありますが、有名選手であれば月に約50万円以上の広告収入があると推測されます。
知名度が上がると案件やCMの出演料をもらう場合も増えてきます。
ただし、このような配信活動や案件による収入は、プロを引退して配信者として活動している人のほうが高額になる傾向があります。これは、プロシーンを退いたことで配信に当てられる時間が増えて知名度が向上するためです。
有名プロや配信者はイベントの出演料をもらうこともあります。出演料も個人差が非常に大きく、有名どころになると一日の出演料が200万円を超えてきます。
ここから所属している会社やチームの運営料をっし引いたものが収入となります。
また、個人スポンサーによるサポートもあります。
所属チームだけでなく、プロが個人的にサポートを受けている場合はチーム報酬とは別に収入があります。
まとめると、プロゲーマーの収入源は
- チームからの報酬
- 大会の賞金
- 広告収入
- 案件・CM
- イベント出演料
- 個人的なスポンサー
の6つに大別され、金額は非常に幅があります。
収入を増やすには
プロゲーマーを目指すなら報酬が当然報酬は大きい方がいいものです。
ではどうすれば報酬を増やすことができるのでしょうか?
まず最も重要な要因は人口の多いゲームをやることです。
eスポーツは野球などと違って基本的にはゲームをやっている人しか大会を観ません。
つまり、eスポーツでは 観客の数=プレイヤーの数 なのです。
eスポーツもスポーツ興行なので観客の多さが収入の多さに直結します。
報酬を上げるためのもう一つの重要な要素は知名度を上げることです。
人口の多いゲームをすることの延長ではありますが、プロスポーツ選手でろうとプロゲーマーであろうと結局は広告塔なので、知名度が正義です。
世界一強い選手よりも世界一有名な選手の方が収入は大きくなります。
ゲームの上手さだけでなく、トークの面白さを磨いたり、外見を整えたりことはプロゲーマーとして収入を上げることに役立つでしょう。
PRを上手にこなせる能力を身に着けることも大切です。
プロゲーマーのセカンドキャリア
プロゲーマーは若くて20代で引退します。
競技を退いた後のセカンドキャリアとしては
①コーチ、②配信者、③チーム運営、④実況解説 として活動するのが一般的です。
これらを兼業する場合も多く、特にプロゲーマー引退後、その知名度を使って配信者として成功するケースがあり、その場合はプロ選手時代よりも収入が大きくなります。
プロゲーマーのセカンドキャリアについてはeスポーツ業界全体の課題として挙げられています。世代交代が早いeスポーツの界隈では、受け皿が少なく、今後はさらなる改善が求められます。
まとめ
今回はプロゲーマーの収入事情についてまとめました。
プロゲーマーの収入は公表されていない場合が多く、チームやゲームタイトルによってもばらつきがかなりあります。
報酬なしで活動している選手から月に数百万円の報酬をもらっているトップ選手まで多種多様です。
トップ選手の収入はたしかに魅力的ですが、尋常でない努力と膨大な時間を投下する必要があり、セカンドキャリアも不安定になりがちです。
現時点ではかなりギャンブル性の高い仕事だと言えるでしょう。
eスポーツは選手寿命が短かったり、流行のゲームが移り変わったりします。
そのため、プロゲーマーとして長く活躍し、多くの収入を得るためには新しいゲームに順応できる能力とタレント力が不可欠だと思われます。
コメント