ネット回線はゲーマーだけでなく、もはや現代人にとって必須インフラとなっています。
しかし、ネット業者は電気や水道とは違って数多くの選択肢があるうえに、違約金や契約期間やプロバイダー契約などの複雑なシステムがあり、多くの人がどの回線がいいのか迷ってしまいます。
そこで今回はネット回線を選ぶときの注意点をまとめました。
ネットを契約するときに参考にしてみてくださいね。
自分に合った性能の回線を知ろう
世の中に数多あるネット回線から自分にあったものを選ぶのは簡単なことではありません。
値段・回線速度・キャンペーン……判断基準は多岐にわたりますが、最初は回線の性能が自分が求めているものかどうかという基準で絞り込むをオススメします。
基本的には「回線速度が速くなるほど料金は高くなる」ものです。
普段は動画視聴や調べものしかネット利用しない人がeスポーツ用の最大10G超高速回線を契約しても持て余してしまいます。
配信活動(ライブなど)をする際にはより強い回線が必要になります。
回線契約とプロバイダー契約とは?
光回線を利用するにはネット回線の契約だけでなく、プロバイダーも契約しなければなりません。
引っ越しのときなど、物件情報には「ネット無料」と書かれていても、プロバイダー契約は入居者がしなければならないケースがあります。
その場合、プロバイダー料金は支払わなければならないので注意しましょう。
私たちが光回線を利用するためには「ネット回線」と「プロバイダー」の二つを契約する必要があります。
プロバイダー事業社とはその名の通り回線を提供する業者 (provider) のことで、インターネットと光回線をつなぐ役割を担っています。
- プロバイダー事業社:インターネットを提供する業者
- 光回線事業者:光回線の回線網を整備し、各家庭などに届ける業者
光回線とプロバイダー事業社が同じ場合もあり、その場合は一度に契約するケースが多いです。
自分が契約する回線の内容をよく見て、プロバイダー契約を含んでいるのか、回線だけの契約なのか確認しましょう。
インターネットの通信速度への影響が大きいのは回線契約のほうで、プロバイダーのせいでネット速度がめちゃくちゃ遅くなるということはあまりありません。
が、回線速度に不満があり、光回線やルーターなどの設備に問題がない場合はプロバイダー業者を変えるという選択肢もあります。
地域限定回線には気を付けよう!
光回線には地域限定の独自回線業者という選択肢もあります。
NTTが提供するフレッツ光とそのコラボ回線は日本全国の多くの地域で利用できるメリットがありますが、利用者が多いために込み合ってしまい、回線速度が遅くなってしまう恐れがあります。
一方で、独自回線は業者独自で回線を準備しており、フレッツ光回線に比べて利用者が少ないため、回線速度が速い傾向にあります。
独自回線業者には利用できる地域を絞ることによって、利用者数を制御したり、コストを抑えたりして回線速度を安定させるという戦略をとっているようなところもあります。
- eo光:関西地域限定の独自回線
- コミュファ光:中部地域限定の独自回線
地域限定の光回線は一般的に回線速度が速い傾向にありますが、その地域でしか使えないため、引っ越しや転勤が多い人には不向きです。
ネット回線は普通は2年契約となっており、既定の期間以外で解約すると違約金や余計な料金を支払うはめになってしまいます。
引っ越しが多い人は光回線、特に地域限定の回線を契約するときは注意しましょう。
工事費は無料になるのか確認しよう
新しく光回線を契約する場合、開通工事を行うことがほとんどです。
業者によって違いはありますが、開通工事費用は3万円程度 (15,000~45,000)が一般的です。
光回線を新しく契約する場合、この開通工事費をキャッシュバックしてくれるキャンペーンを利用することを推奨します。
光回線業者は工事費用を実質無料にするキャンペーンを行っています。しかし、キャンペーンを適用するためには業者ごとに条件があるので注意しましょう。
基本的には新規で契約する場合はキャンペーンが適用されるケースが多いですが、大手キャリアなどはスマホとセットにしていないと適用されない場合などがあります。
また、コラボ回線でなく、フレッツ光を直接契約した場合は、工事費無料のキャンペーンはないので注意しましょう。(2024年現在)
開通までのネット利用
新居に引っ越するときなど、新しく光回線を契約する場合、回線工事が行われるまでの期間のインターネット利用については事前に考える必要があります。
光回線を利用する場合、契約から開通工事まで2週間~1ヶ月かかります。
なにも準備をしないで契約して、「開通工事までずっとネットが使えない!」なんてことにならないようにしましょう。
特に、家で仕事する人やPCでのネット利用が多い人は注意です。ゲーミングPCには有線接続しかできないタイプもあるので、開通までPCが使えないということになりかねません。
開通工事までの間ポケットWifiを貸し出してくれる回線を紹介します。
NURO光
独自回線では珍しく、NURO光は開通工事までの期間中にモバイルルーターの貸し出しサービスを行っています。ルーターの配送費で2,000円かかりますが、その後は2ヶ月間無料で利用することが可能です。
ただし、NURO光は契約まで、契約から開通までの期間が長いことで知られています。もし繁忙期(3~4月)に契約する場合、開通まで2か月以上かかる可能性があります。
また、ルーターが届くまでに時間がかかる場合もあります。
Softbank光
Softbank光は回線工事までの間、ポケットWifiまたはSoftbank Air の貸し出しを行っています。
配送費や返却費用もかからないところが良い点です。地域にもよりますが、契約から3日程度で配達されるため、比較的早くネットを利用できます。
ドコモ光
ドコモ光回線で、プロバイダをGMOで契約した場合はポケットWifiのレンタルサービスがあります。ほかプロバイダではこのサービスには対応していないので注意です。
引っ越しのときの落とし穴
光回線を契約する時期は引っ越し時が多いでしょう。
しかし、引っ越しのときの回線契約には注意するべきポイントがいくつかあります。
引っ越しシーズンは開通まで時間がかかるかも
引っ越しシーズンである3月から4月は光回線の契約窓口も込み合います。
トラブルがあっても、電話がなかなかつながらなかったり、そもそも開通工事の日程が埋まっていて、工事がかなり先になってしまう恐れもあります。
引っ越し時のハチャメチャに忙しいときに電話がつながらないなどのトラブルに付き合っているヒマはありませんし、ストレスにもなるので時間の余裕と準備をしておきましょう。
特に、独自回線は窓口対応が大手コラボ回線やフレッツ光と比較すると不親切な傾向にあるので、引っ越し時の独自回線の契約は覚悟を持って手続きしましょう。
物件情報にご注意を
引っ越し先の物件の回線速度が速いかどうかは引っ越ししてみないとわかりません。
光回線が使えるかどうかは引っ越し前によく確認しましょう。マンション側でネットをすでに契約してある場合、その回線が遅いと不便な生活を余儀なくされます。
そのような場合は、大家または管理会社に別の回線を引いていいか交渉する必要があります。
許可が出ない場合が多いので、そのような物件は避けた方が安全かもしれません。
また、物件情報には光回線と書いてあっても、光ファイバーではない場合があります。
ネットで物件を調べると、備考欄のところに物件の設備が書かれています。上の画像には「CATV」の文字が。「CATV」のほかにも「VDSL」など書かれている場合もあります。
「CATV」や「VDSL」は光回線の接続方式です。接続方式によって回線速度が大きく異なるので注意が必要です。
まとめ
ネット回線を選ぶときの注意点を解説しました。
大まかにまとめると、次のようになります。
2.回線契約とプロバイダー契約に注意
3.地域限定回線は慎重に
4.開通工事費無料キャンペーンの適用条件を確認しよう
5.光回線が開通するまでのネット利用方法を確認しよう
6.引っ越し時の繁忙期に注意
7.CATV方式やVDSL方式に注意
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