国際オリンピック委員会 (IOC) は、2025年にサウジアラビアで第1回目となる「オリンピックeスポーツゲームズ (Olympic Esports Games)」を開催することを、2024/7/12に発表しました。
開催地のサウジアラビアは新たな産業としてeスポーツに国家ぐるみで力を入れており、2024年には賞金総額 6,000万ドルの超大規模イベント「eスポーツワールドカップ」の開催を予定しています。
IOCはeスポーツ元年と言われる2018年からすでにeスポーツに取り組んでおり、以前よりeスポーツをオリンピック種目に加えることを検討していました。
IOCが組織的に力を入れていく流れであることもあり、オリンピックeスポーツゲームズの開催は全会一致で採用されたようです。IOCは開催地のサウジアラビア・オリンピック委員会(NOC)と12年のパートナーシップ契約を結び、今後とも継続的に協力していく方針です。
2023年にIOCによってシンガポールで開催されたeスポーツ大会では、野球の「パワプロ」やモータースポーツの「グランツーリスモ」など複数のタイトルが採用されました。
2025年開催のオリンピックeスポーツゲームズの予行とされていますが、実際に採用されるゲームタイトル (競技種目) にも注目が集まります。
現在オリンピックで採用を予定しているゲームタイトルは以下の10種目です。
- アーチェリー (Tic Tac Bow)
- 野球 (WBSC eBASEBALL パワフルプロ野球)
- チェス (chess.com)
- 自転車競技 (Zwift)
- ダンス (Just Dance)
- モータースポーツ (Gran Turismo)
- 射撃 (フォートナイト)
- テコンドー (Virtual Taekwondo)
- テニス (Tennis Clash)
- セーリング (Virtual Regatta)
世界的に流行しているFPSや格闘ゲームは暴力表現を含むことを主な理由として採用されていません。
実際には、競技人口の多いゲームを採用する可能性もあり、「ストリートファイター6」のカプコンは競技種目の採用に期待を寄せています。
採用されるゲームタイトルには有名な「LoL」や「Valorant」は含まれておらず、採用基準も明かされていないため、疑問視する声もあります。
一方、日本eスポーツ連合(JeSU)は今回のオリンピックeスポーツゲームズの開催を歓迎しており、本大会に出場する日本選手のサポートをしていく予定であると発表しています。
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